渡邊雄太の復帰は「リーグの均衡を崩す可能性も」…Bリーグ王者・琉球のエースが語る“日本の大黒柱”の存在感「外国籍選手を圧倒するレベル」
昨夏に開催されたFIBAワールドカップ2023。自力出場では48年ぶりとなるパリ五輪を決めた日本代表の戦いぶりは、多くのファンを熱狂させた。そこで生まれた「ブーム」と言ってもいい熱量を、Bリーグの選手たちはどう受け止めたのだろうか? 2022-23シーズン王者、琉球ゴールデンキングスのエースが語った思いとは。<NumberWebインタビュー全2回の1回目/つづきを読む> 【写真】「『スラムダンク』と全く一緒…?」昨年のW杯で“流川と桜木のハイタッチ”彷彿の「リアルスラダン」決定的写真や美人女優妻も…“Bリーグ王者”琉球のエース・今村佳太のイケメンカットも見る(50枚超) 昨年8月から9月にかけて熱戦が繰り広げられたバスケットボールW杯は、日本とフィリピン、インドネシアの3カ国共催だった。日本ですべての試合が行なわれたのは東南アジアとも距離が近い沖縄だった。 日本はW杯で5試合を戦い、3勝2敗。ただ、当時の世界ランキングでは対戦する5チーム中4チームが日本より上位に位置していた。つまり、3勝のうち2勝は格上のチームから手にしたものだった。 結果的にこの大会で「アジア参加国のなかで最高の成績を残したチームにだけ与えられるオリンピック出場権」を日本は手にした。自国開催の大会をのぞけば、オリンピック出場は48年ぶりのこと。新時代の幕開けを告げる快挙だった。
選手やスタッフから「沖縄だからこそ…」の声
実はそんな偉業に対して、選手やスタッフ、そしてファンからはこんな声があがっていた。 「沖縄だからこそ、成し遂げられたんだ」 アメリカ文化の影響もあり、沖縄県には至る所にバスケのコートやリングが設置されている。ここまで多くのコートがある都道府県は他にないだろう。 ただ、その「数」よりも「質」に沖縄のポテンシャルは眠っているという。琉球ゴールデンキングスのベテラン選手である岸本隆一がこんなことを言っていた。 「沖縄県外では、バスケが上手な人しかコートを使うことを許されないような“空気”があるんです。誰もが利用できるバスケコートの数が(他の都道府県は)少ないことも関係しているとは思うのですが……。でも、沖縄の場合は違います。僕から見ても『上手だな』と思うような子から、お世辞にも上手ではない子まで、さまざまです。追いかけっこと同じ(構図)です。 追いかけっこをするときに、『追いかけっこが下手だから』という理由で参加させてもらえないことなんてないですよね? それと同じように沖縄には、リングにボールを通すことを純粋に楽しむ人であふれている。そんなところから『沖縄ではバスケが文化として根付いているんだ』と感じます」 さらに、あのW杯の会場となった沖縄アリーナは、観客がエンターテイメントを満喫することを考えて作られた最高・最新鋭の会場との呼び声が高い。これまでスポーツが開催される屋内施設は、観客よりも競技者の利便性に目が向く者が多かったからだ。 日本では今、全国各地でアリーナ建設が進んでいるが、その目標となるのが沖縄アリーナだ。ホームアリーナにしているBリーグの琉球ゴールデンキングスはもちろん、格闘技や音楽のライブも開催され好評を博している。 琉球のエースとして君臨するのが今村佳太だ。彼は日本代表のメンバーには選ばれなかったが、W杯では日本戦はもちろん、海外の国同士の試合もアリーナで観戦した。 だからこそ、感じたことがある。 「沖縄アリーナに来ているお客さんは、『見に来ている』というよりも『チームと一緒に戦ってくれている』感じが強いんです。バスケを見る目が肥えているのかなと」
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